Anfini ∞ Wedding

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#004 埋まらないミゾは埋めない。

10月に入っていきなり台風が接近というニュースだ。秋の雨はどこか寂しげでとても好きだ。
車に乗れば雨に視界を遮られ、本当に椅子4つの小さな空間になる。その小さな空間は僕に沢山の創造をかき立てさせてくれる。
アイディアが浮かぶのは必ず「夜」だ。しかも誰もが眠りにつく真夜中。ほんの小さな車の空間がそれと似ているのだろうか。
車を運転しながらも数日間記憶していた事がフラッシュバックしてくる。アイディアが浮かぶ瞬間だ。しかも運転中に。
 
例のごとく、仕事は山積み、何処から手をつければいいのか解らない状態のなか、どうも心がスッキリしない事も多い。
いい感じで歳を重ねたせいもあり、これからの10年、これからは「心で仕事を」「人のためになる仕事を」と半年前に「決意」した途端、周りでは「自分発信」な事ばかり言う人がやたらと目立ち出し、僕の感情を揺さぶる(笑)10年前の自分も確かに自己中で、自分中心に地球が回ってると思ってたタイプ。自分の技術に陶酔し、「良いモノを作れば売れる」「技術こそ力」なんて真顔で言ってた。そんな人間だったので「自分発信な人」の気持ちはよくわかる。でも「自分発信」で許されるのはX-JAPANのYOSHIKIくらいじゃないかと思う(笑)認められたアーティストや芸術家だけの特権なんだと気付いた。やがて自分発信な考え方は確実にどこかで行き詰まって行く事も僕は知っている。
 
きっと世の中は、社会は、人は誰かのために生きているのあり、それは家族かもしれないし、恋人かも知れない。人のために何かを出来る人、人の気持ちを感じ取れる人でなければ、きっとまともに生きてはいけないんじゃないかとも思える。どんなに偉い大企業の社長でさえ、「お客様が一番であり、サービスこそが我一生の仕事」だと言う。政治家でさえ「国民のために」と声を張り上げていっている。みんな人のために、人をどう喜ばせていくかを第一に考えそれを仕事にしているのだと思う。それに気付くのに僕は10年かかった。
 
10年かかって知り得た事から自分なりに更に上を目指そうと、仕事の路線も大きく変えた。急に思想が変われば、自分から去っていく者も多い。戸惑う事も確かに多いが、やりたい事を抑えながら、屍のように生きるのだけはしたくなかったし、まだやれる事はあるはずだ。役に立てることはあるはずだ。そう自分自身を鼓舞してきた。
 
そんな中、一番変わったのは、人との「埋まらないミゾ」を埋めない事だと思う。昔なら「それは違うだろっ!」と一番に青筋立てて「埋めようとした」はずだ。それを人は「熱い」と言ったけど、「それは間違いだったな」と今なら思える。解り合えない事は解らなくていいと思う。これは「投げやり」とかではなくて、その人が気付くときに気付けばいいと思えるようになれたという事。解らなかった事、気付かなかった事がやがて解る時が来るだろう。だってみんな「繰り返していく」人生を「繰り返している」だけなのだから。
 
今も昔も 真っ直ぐに延びた丸い円を歩くようなもの
 
きっと誰もが真っ直ぐに道を歩いている気がしているのだけど、実は誰かが歩いた道をグルグル回っているだけで、自分も、あの人も、この人も、みんな誰かの生き方を繰り返してるだけなんだから 「自分だけが・・・」と悲観的にならなくてもいいし、肩の力を抜いて歩いていけばいいと思う。そう思えれば、とても楽。みんないつかは通る道だと思うから。

皆さんのまわりにも解り合えなくて、別々の道を歩み出したり、疎遠になってしまったりした人がいると思います。きっと「ミゾを埋めようと」したりしませんでしたか?無理に埋めちゃダメなんですね(笑)昔はムカついただけだったけど、この歳になって死んだ親父が言ってた事がよくわかる・・・とかよく聞く話しです。みんな身近なだれかの円の上を歩いてるだけですから。
 

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